地盤調査は必ずしましょう。

 

たまに地盤調査はしたんですか?
と聞くと「大丈夫です!」と答えてくださる不思議な売主に出会うことがあるのです。
「何」が大丈夫なの?
昔は家を建てうのに、地盤調査なんて必要ありませんでした。地盤を確認しなくても、もう何十年も、ここに家が建ってきたから大丈夫じゃないかと。
今まで何十年と家が建ってきたから大丈夫というのです。
いい加減な「大丈夫」にとても苦い経験が思い出されました。

 

阪神大震災はご存知の通り多くの住宅が大きな被害を受けました。
全壊が約10万5,000棟、半壊が約14万4,000棟。震源の淡路島北部では、マグニチュード7.3、神戸と洲本で震度6~7という戦後最悪の被害状況でした。

そんな中で地震に強いといわれていた、2×4住宅がひっくりかえっているのを見たのです。
地震に強いはずの2×4は、その頑丈さ故に基礎ごとひっくり返ってしまったのです。

地震後は地盤の補強が注目されてきましたが、阪神大震災前はどんなに大切なものかということをお話しても、どうして無駄な金なんじゃないか?と思われていました。

土地の補強にはずいぶんお金がかかる場合もあります。
土地をこれから購入されるということでしたら、地盤のことについて、少し関心を持ちましょう。

 

前述のように「大丈夫です。」と答える売主がいたのなら、「それでは地盤調査のデータを見せてください」と言ってみましょう。
「地盤調査は必要ないんです」と答えてきたなら、もう即刻その場を離れましょう。

家族の命より、大事なものなんてないはずですから。